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昭和

皮砥 / 和風総本家より

食事をしながら昨日録画しておいた”和風総本家”を観ていました。
タイトルは、

世界で活躍する”Made in Japan”

以前にも鉄瓶や銅製品が非常に高い評価を受けていて
同じ日本人としては誇らしい気持ちになります。(^-^)

番組も終わりに近づいたところで目に飛び込んできたのがこれ。

同業の方々にはお馴染みの”皮砥”です。

詳しい内容は番組でしっかり説明していたので、ここで申し上げることもありません。

登場したのはカナヤマさんという現存するただひとりの職人さん。
(本当のお名前はカノヤマさんです。)

間違えて刻印を作ってしまい、もったいないのでそのまま使ってるとおっしゃってました。(^-^:)

はるか昔、理容学校~インターン~そして、その後しばらく日本カミソリを使用していたので
砥石とこの皮砥は必需品でした。

研ぎ方は、カミソリを砥石にあて、八の字を描くように
小指を使って刃を返しながら研いでいきます。(小指返し:しょうしがえしと呼ばれる技法です。)

刃こぼれがしたとき以外、毎日研ぐなら仕上げ砥でOK.

この時点では(顕微鏡で刃を見てみると、)まだまだノコギリのような状態。
なので
最後に皮砥なめして、そのギザギザを取り除きます。

今では替刃を専用ホルダーに入れてシェービングをしているので
砥石も皮砥もとんとご無沙汰です。(^-^:)

現在手元にあるのは、唯一ゾーリンゲンの剃刀。
皮砥はありませんが、見ているだけでも気持ちが良くなる一品でした。

最後にこちらは田原町の砥石屋さんの最高級仕上げ砥石。
まだ若き日の母が茨城の田舎から出てきて購入したそうです。

今は亡き叔父さんから、
「一万円と五千円と二つの砥石を買うように。」と
お金を預かって、お店に行ったところ、
店の方に
「どうせ買うなら良いものを。」と
一万五千円のこの砥石を買ったそうで。

今から50年以上も前のことなので、現在の貨幣価値と比較していくらになるのか分かりません。(-.-:)
(きっとまだ一万円札も出てなかったんじゃないかな?)

良いものを観て、何だか気持ちがほんわかしました。(^-^)/ world standard !

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