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おくりびと

すでにご存知の通り、
第81回アカデミー賞で外国映画賞に”おくりびと”が選ばれました。

昨年”おくりびと”が公開された時、お客さんの中に、
いち早く「観たよ~」という方が。

その方は...葬儀社の社長Kさんです。

彼は私と同じ歳で、娘さんが息子と同級生だったのと、
出身が母と同じ茨城ということもあり、
かれこれ20年の付き合いになろうとしています。


亡くなられた方に最後の礼を尽くす。

茶・お花同様に”所作”と呼んでもいいようなその立ち振る舞いに
一種の美学を感じました。


日本では、”死者に対する考え方”が
欧米とは違うと思います。

そのあたりも今回の受賞に繋がったのかなと。



もう10年ほど経ちますが、
後輩が亡くなった際、お通夜の前に顔を見させてもらいました。


職人だった彼はカットとカットの合間にシャンプー、
または顔剃りなどのシングルメニューで来店するくらい
普段からこざっぱりをした身なりを信条としていて、
または
「単なるリフレッシュです。」
といって、
多いときには1週間に3~4回来ることもありました。


お通夜の前に、病院で看護師さんに施していただいた
”死化粧”でしたが、
そこには髭が伸びていて、ファンデーションもまだらになっていました。


「彼の顔を剃って、メイクしていいですか?」
という私の申し出に、葬儀社の方も快く賛同していただき、
お通夜前日に、すでに硬く冷たくなった彼の顔剃りをしました。


個人的に火葬後は
「あとかたもなく土に返りたい。」と思います。

でも、
残されるご家族の方々には最後の大事な儀式なんですね。
人間の尊厳を感じます。


とにかく受賞おめでとうございました。(^-^)/
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