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母の砥石

昔なら(今でもですが。)
“職人”と呼ばれた私たちの仕事。


“プロフェッショナル”という意味では当たってますが、
個人的には“職人”ではなくて、“技術系サービス業”だと思ってます。


私の母も若い頃は技術の勉強に熱心だったようで、
茨城(常陸太田というところ。)から東京まで講習会へ通っていたそうです。
実際に講習会終了証書が結構あるのでびっくり!

時代が時代だけに(およそ半世紀前)、電車は常磐線プラス水郡線のみ
水戸に出るだけでも“帰り”が大変だったでしょうに、
よくぞ東京まで出てきたもんだと感心します。



話は変わりますが、
先日「包丁を新しく買った。」ことをブログに書きました。

そろそろ切れ味が落ちてきたので、
「研磨機でも買おうかな~」と思ってたところ、
母の砥石が出てきました。


★今はレザーフォルダーに替刃を使用していますが、
 理容学校に通ってる頃は、勉強のために日本剃刀を使用。
 当然砥石も買って、切れなくなれば研いでました。
 小指返し(”しょうしがえし“と読みます。)”で8の字を書くように研磨します。



で、これが“最終仕上げ研石”

やはり約半世紀前に、「東京の問屋街で買った。」もので
当時はムチャクチャ高かったそうです。


今回はこれで包丁を研ぎました。
もったいない気もしましたが、

“道具は使われてこそ道具。”(と、思ってます。)


いや~よく切れる。(^-^)


ついでに、以前の切れなかった包丁も研いでみたら、
買ったときよりよく切れます。


★この砥石の表面を平にするために使うのが“ナグラ”というものですが、
 こちらは見つからなかったですね~(結構前にハンズで見たけど、結構高かった。)


ほんと、一生ものです。(^-^)/ to be continued….next generation.



母の砥石.jpg


ps:
これを書こうと思ったのは、(嫌なニュースでしたが)
あの”福知山線脱線事故”に巻き込まれた女性理容師の方を思い出したから。

彼女の使用していた日本剃刀で、
常時お使いになられていたであろう、その剃刀。
一目見ただけで、その手入れは素晴らしく、
素晴らしいお仕事をされていたに違いないと。

どのご家族にも悲しい思いがおありでしょうが、
あのような方が亡くなられたのは同業者としても、非常に悲しいことでした。
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